【必見】建築積算の仕事内容
←建築系の就職先を探している人
「施工管理はきつそうだから嫌だ。設計も残業多そうだし嫌だ。建築士の実務経験に当てはまるデスクワーク探してたら積算ってあったんだけどどんな仕事なんだろう。 残業あるのかな。給料どんな感じなんだろう。」
こういった疑問を解決します。
✔本記事のテーマ
✔こんな人に向けて書いています
・異業種から建築に参戦しようとしている人
*本記事は積算事務所を基準に書かれたの記事です。
それでは見ていきましょう。
建築積算とは
建築積算とはざっくり言うと建築物がいくらで建つのかを見積もりを出す仕事です。
規模が大きくなればどの部材がどのくらい使われているのか把握することはとても大変です。そこでこれらをしっかりと数字で出すために建築積算士がいます。
入札取引を公正に進めるために適正価格というものはとても重要です。
適正価格を出すためにも公正価格(定められた金額)を元にした正確な数字が求められます。
建築積算には大きく分けて三つあります。
・建具部
・仕上げ部
この中でさらに内部・外部と分かれていきます。
それぞれ班を構成しながら作業していきます。
基本的に一つの物件は4人で片付けていく感じです。
次はそれぞれの仕事の詳細についてです。
構造部
建具部
仕上げ部
「拾う」というのは設計図面を定規(スケール)であたり長さを出していきます。
平面図、立面図、断面図、各詳細図などを見ながら手当たりで数字を出していきます。
これと並行して質疑書というものを書きながら作業します。
この世に完璧な図面は存在しません。
どんなに大きい会社でも必ず図面にミスがあります。どれが正解か?ここはこっちの部材じゃないか?
など専門的な視点から設計側に質問する文書が質疑書になります。
そしてm、㎡、㎥を出し、内訳というものにまとめ金額を入れれば完成です。
*内訳とは、材料の数量・金額などを項目別にまとめたものです。
大手ゼネコンの下請けの場合
数値のみの計上となります。
大手ゼネコンは基本的に金額は独自のものがあります。
ですので数値のみでOK
積算は仕事内容自体は特に難しいものはありませんが、専門的な知識が必要となります。
やっていく上少しずつ覚えて行きます。
また、この業種は未経験から参戦する方もとても多いです。敷居が低いので建築に興味がある方や仕事を通して建築についての知識を深めたい方はオススメです。
建築業の中ではかなり残業は少ない方で、定時で上がれることもよくあります。土日出勤もほとんどなく年に1回あるかないかのレベルです。
また、能力に左右されるポイントが少ないためみんな同じペースで昇給、昇進していきます。
少し仕事に自信が無かったり、頭を使いたくない人は勤めてみて損は無いと思いますよ!
年収について
先程も言いましたが若手はあまり残業もありませんので低めです。
また大手ゼネコンの積算とは給料の差が出てしまうと思いますが、今回はあくまでも積算事務所という専門でやっている会社の場合ですので悪しからず。
新卒入社(1年目)
ボーナス込で年収300万程度になります。
日々建築知識の多さに圧倒されます。
俺はどこまで理解できているのか。自問自答が続きます。
基本的にはごく簡単な拾いをします。
2年~役職がつくまで
ボーナス込年収400万円程度になります。
一年目と仕事内容は変わりません。
主任クラスの役職がつく(勤続15年くらい)
ちなみにこのポジションが1番激務です。
24時に退勤や、泊まり込み、土日出勤もかなり多いゾーンです。
内訳作成やチェックなど仕事が山積みになる傾向にあり板挟みで正直しんどいです。
そこから役職をあげる事に100万円ずつ上がっていく感じです。
年収の天井(取締クラス)は800万~1000万円くらいです。
が
1つ役職を上げるためにかなりの年月がかかります。
天井に行くためには25~30年くらいは見ておいた方がいいと思います。
まめ情報
建築積算は未経験でもすることのできる仕事です。
パソコンをイジれて、定規を使えて、会話ができればできる仕事です。
しかしできたとしても専門知識の量に圧倒されてしまいます。
ですので日々知識の向上を目指しましょう!
↓ここからは私の会社の話ですが↓
つい先日、上司がお昼休憩後に席におらず1時間近く戻らずにみんなでどこいった?ってなったんです。
そこで1人が探しにいき、見つけたらしいのですがなんと屋上にいたそうです。
何をしようとしてたのか想像するだけでも怖いです。
理由は不明ですがなーんてこともあります。
あと先ほど会話ができればといいましたが基本的には喋ることはないです。
まじで喋ることがなすぎてコミュ強の人からしたら耐えられない環境だと思います。
積算の懸念点を挙げるとするならば、今後積算ソフトの発展・進化により積算という仕事自体がなくなってしまう可能性が大いにあるということです。
BIMなどの性能向上でより早く正確な積算が可能になれば残念ながらなくなってしまいます。
ですが、建築の知識量は他の仕事にもかなり活かせるため仮になくなってしまっても建築系の転職は追い風が吹くと思います。
最後に
「積算」と調べるとなかなかわかりずらい記事が多く、細かい情報が不足しているな~と感じたため本記事を作成しました。
建築積算は基本的に残業もなく職場環境はいいと思います。
私自身円満退職ですし、変わった人も多いですがとてもいい人も多いです。
向いている人の特徴を以下のようにまとめました。
・様々な建築物を見るのが好き(建築マニア)な人
・一般的なサラリーマンをしてみたい人
・建築未経験者
・人とあまり関わりたくない人
・現在施工管理などで働いていて激務から解放されたい人
積算は基本的にゼネコンにかなり左右されますが仕事自体は激務ではないです。
また積算士、積算士補などを持っていれば年収アップを見込めます。
施工管理などに比べると給料は劣るものの、全体的なQOLで見るといい職種だといえます。
現在就職・転職活動をしている人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
わからないことや不明点ありましたら私の知る範囲であれば回答したいと思いますので気軽にメッセージでも送ってみてください。
では本日はここらへんで!BYE!